ほくほく備忘録

だて巻き殿下なあの人がすき

SixTONES担になった瞬間

わたしはもともとジャニーズの畑にいなかった人間なので、ジャニオタさんが自担(一番に応援してるひと)を変更した時に「担降りブログ」というものを書くあの文化がなかなか理解できませんでした。好きなひとは何人いてもいいじゃん!応援するのはひとりっていう決まりはないじゃん!しかも一番に応援してるひとを変えた時にわざわざシリアスな面持ちで「担降りしました」って言う必要ないじゃん!みたいな。そういう考え方ができる界隈にいたもんですから、ジャニーズの世界に足を踏み込んだ時はこの「担降り」がなんで一大イベントみたいな感じなのかわからなかったんです。でも、自分がジャニオタとしていわゆる「担降り」的なものを経験した時にはじめて少しだけその気持ちがわかりました。



わたしがジャニーズをすきになったきっかけはV6。大学でポップカルチャーみたいなのを勉強してる時に習ってた先生が岡田くんのファンでした。当時わたしはジャニーズから遠い世界にいたから、「アイドルなんて」みたいな偏見にまみれたしょーもない生徒だったんですけど、その先生の影響でちょっとずつV6をかじったらその「プロ感」に偏見を打ち砕かれました。ちょうど図書館戦争のPRで岡田くんがたくさんテレビに出ていて、アイドルだけではない俳優としての実力とお茶目なキャラクター、そしてアイドルスイッチが入った時に出る違った魅力にすっかり引き込まれてました。その後20周年を迎えるとのことでテレビ露出も増えて、V6の沼にズブズブハマりました。V6の乙女ゲー「ラブセン」も課金までしてめっちゃやりました。V6を知るうちに、先輩からも愛され後輩からも慕われる永遠の少年・井ノ原快彦さんが好きで好きでしょうがなくなりました。自担第一号です。わたしが今まで思ってきた「顔さえ良ければ歌が下手でも踊りが下手でも演技が下手でも人気が出る」アイドル像とは真逆だったV6。舞台やミュージカル、司会業に映画俳優ーーいろんな分野でプロとして活躍する6人が合わさった時に出る6倍以上の力。彼らは「歌も踊りも演技も話も(もちろん顔も!)全てが愛されなければならない最高のセルフプロデュース業」であるアイドルの魅力に気づかせてくれました。



そして健ちゃんが滝沢歌舞伎に出演が決まったことをきっかけに少クラを見始め、たちまちわたしはジュニアの世界に足を踏み入れたわけですが、そこで目が離せなくなったのは松村北斗くんという同い年の男の子でした。塩顔の美しさ、スタイルの良さ、ダンスの切れ味、言葉の使い方…クールなキャラかと思えば子どものように笑ったり、知れば知るほど底知れぬ魅力を持つ人でした。気づいたら北斗くんばかり追いかけて見るようになって、気づいたら「一番応援したい」って思うようになっていました。一緒にV6を応援していた母は滝沢歌舞伎を観て早々に大我くんにキッパリ「担降り」したけど、わたしはやんわりと「掛け持ち」をするという選択をしました。



北斗くんは(大我くんも)、6人の個性がバラバラなところがウリであるオラオラ系グループ・SixTONESに所属していて、北斗くんのことを好きになった当初から、6人みんなカッコイイしカワイイしすきだな〜なんて思ってました。でも北斗くんと5人の間にどこか距離があるような気がしていて。個性的でバラバラな方向を見てることがウリだからいいのかもしれないけど、北斗くんだけちょっとハミ出してるというか、それが良い意味ではちょっとなくて。他の5人はメンバーのことを好き、SixTONESというグループが好きって言ってくれるのに、北斗くんの口からはハッキリそういう言葉を聞けなくて。メンバー間で褒め合いをした時、北斗くんだけ名前が上がらなかったりとか(笑) 今では定番化したオーラスの時のオールバックも北斗くんだけしてなかったり。雑誌とか少クラのトークとか現場での様子とか、そういう小さな情報の積み重ねで複雑な気持ちになることが多かった。わたしはSixTONESが好きだけど、わたしの好きな北斗くんはSixTONESのことが好きじゃないんだろうなって。その勘は当たっていたことが後にわかるわけですが(笑)、徐々に薄まっていったけど去年のジャニアイくらいまではそう感じてました。



状況が一転したのは東西SHOW合戦でした。あの現場に入った時、「北斗くん、SixTONESでやっていくって腹括ったな!」ってめっちゃ思ったんです。ありありと伝わってきた。それは北斗くんだけではなくて、6人みんなに言えることでもあって。この6人で生きていこう、デビューしようっていう力強い思いみたいなのが、パフォーマンスや挨拶の言葉にすっごい現れてて。ちょうどあんなことやそんなことがあった時期だったから、他のメンバーが辛い時は俺たちが守ろうとか、グループで助け合おうとか、グループとして6人が存在する意味みたいなのを本人たちが再確認したって感じもあって。北斗くんの「SixTONESは個々はどうしようもないバカばっかりなんですけど、6人集まるとすごいんです。僕はSixTONESを胸張って良いグループだと思ってる。」っていう挨拶を聞いて、この人を、このグループを好きになって良かったっていう半ば安心みたいな気持ちと、これからこのグループと一緒に夢を叶えたいっていう未来に対する強い気持ちが湧きました。これまでも北斗担でありスト担だったけど、東西SHOW合戦での北斗くんの言葉と6人のパフォーマンスで、改めてスト担としての覚悟を決めました。わたしも腹を括ったんです。



だから、わたしははっきり「担降り」という瞬間を持たなかったけど、今振り返ればこの瞬間が「担降り」だったんじゃないかって思ったんです。V6というわたしの中での完璧で理想形であるアイドルグループと掛け持ちすることで、北斗くんとSixTONESに知らず知らずのうちに抱いていた不安をやわらげていたのかもしれないなって。はっきり言えば、V6は完璧だからわたしを悲しませることも傷つけたりすることもない。当時の北斗くんとSixTONESを見てると、それが些細な情報や思い違いであっても、悲しんだり傷ついたりしてしまうんじゃないかって思うことがあったんです。でも東西を経てその不安は一気になくなった。北斗くんを、SixTONESをもっと信じていいし、信じてみたい。ついていきたい。何度も言うようにV6はわたしの中でもう完成されているから、V6はもうずっと今のV6だし、こうして続いていくと思う。けどSixTONESはこれからどうなるかまだわからない世界の中で、必死に戦わなきゃならないし、デビューできたとしてもまだまだたくさんの壁が待ってるんだと思う。その壁も一緒に超えたい。一緒に乗り越えて、一緒にその先に見えるキラキラした未来が見たい。SixTONESは公演をするたびにわたしの予想を遥かに超えてくるから、どうやってわたしの理想形を超えてくるのかが楽しみでしょうがなくて。その前から北斗担ではあったけど、きっとわたしはここで「担降り」をした。掛け持ちをやめて、SixTONESを1番に見つめようって気持ちになったんだと思うんです。



それからというもの、SixTONESはますます団結力を強めてきていて、ひとりひとりが個性的であるところは変わらないけど、みんながおんなじ方向を見るようになったと感じます。こないだのキントレとか、もうすごかったんですよ?!どんどん力をつけて、どんどん素敵になって、どんどん前に進んでる。そうそう、キントレのすのーんず公演で、北斗くんが「SixTONESが嫌いで閉ざしていた時期があったけど、今はそこそこ好き」っていう旨のコメントをしてたらしくて。やっぱりねっていう答え合わせのような気持ちと(笑)、あ〜よかった!!!って気持ちでいっばいになりました。こんなことまで言えるようになって…北斗くんSixTONESのこと大好きになれたんだな、よかったなって。SixTONESが好きな北斗くんが好きだし、北斗くんが好きなSixTONESが好きです。もうこの人たちについていくしかないです!!!



というわけで、長々書いてしまったけどこれがわたしがはじめて経験し、はじめて感じた「担降り」というものです。もちろんV6は今でもテレビは全チェックするしコンサートもイベントも行くくらい好きだけど、V6はわたしにとっては理想形だし完成形なので、もう自ユニと言うよりはそれを超越したアイドルの神みたいな感じなんです。だからジャニオタの名刺があるとして、わたしの名刺の1番上に書くのはSixTONES担であるってことだし、自ユニはSixTONESだし、自担は松村北斗くんだなって。


あと、掛け持ちしてようがしてなかろうがみんな自担・自ユニを思う気持ちは一緒だと思っているし、最初に言った通り私はジャニオタ育ちではないので「担降り」なんてハッキリ示さなくたっていいと思ってます。わたしはたまたま東西に入った時になんか込み上げるものがあったので、一応ここできちんと書いておこうかなって思ったので書きました。東西に入って、スト担としての覚悟とプライドができました。SixTONESのみんな、ずっとついていくから、一緒に夢叶えような!!!!ズッドーーーン!!


※もともとnoteに8月16日付で投稿した内容を一部変更して投稿しました。